ストレス溜まらないように大好物なチョコレートを食べる私はバレンタインは天国です。
だがしかし。
この時期、太るんですよねー…orz
折角、仕事初めてから8kg減ったんだから勿体ねぇ!と言うわけで今日からダイエットします!
そんな決意表明をしている近日の状況をお知らせした所で久々のネタ降下!
輪廻転生シリーズの屍と風紀姉のコラボ。
彼女達は知り合いです。
原作未来編にトリップ。
白蘭が可哀相←
本誌ネタバレ
以上、注意してお読み下さい。
「うーん、ただ圧勝しちゃうのは楽しくないよねー」
圧倒的な力の差で膝を付くボンゴレの面々を、天使を模した炎の翼を生やした白蘭は思い付いたとばかりにニコニコと笑いながら手を叩く。
「あぁ、そうだ!ゴーストは失敗しちゃったけど、平行世界から人を連れて来るコツは掴んじゃったんだよね」
君達の相手に相応しい人を連れて来ようか。平行世界にはねもしもがある。もしも、もしも君達にお姉ちゃんが生まれていたらどうなるだろうね。きっと君達の扱いは熟知しているだろうし、何かしら戦う力があるかも知れないね。それがもし弟達より強かったら?それがもし自分を知らない弟達は他人だと切り捨てられる強い精神力の持ち主だったら?
「楽しいことになりそうじゃん?」
ゾクリ、と白蘭の言葉に悪寒が走る。
マズイ、と綱吉は超死ぬ気の状態で震え出す。来てはいけない、その人達はきっときっと絶望しか運ばない。
止めろ、と邪魔をするも、それは召喚される。
「っ!?」
だが、何か見えない鋭利なもので翼を切り刻められたのは白蘭。
僅かに避けなければ、身体ごと切り刻まれていただろう状態に流石の白蘭も冷や汗を流した。
「ぼ、僕は君を召喚した味方なんだけどなー…雲雀ちゃん」
「私は目障りな堕天使もどきを切り刻んだだけだよ。
それに、私の味方は私が決める」
誰かを連想させる唯我独尊、気持ちいいほど真っ直ぐに我を貫くその言葉と、同じくらい揺らぎを見せない漆黒の瞳。
容姿もまた己の守護者である雲雀恭弥に酷似していた。
「……召喚とはまた厄介な状況ですね」
「そう言わないでよ、六道屍ちゃん」
スゥ…と観察し分析するかのように細められた緋と蒼のオッドアイ。唐突な状態であり厄介と言いながらも、何を考えているのか計らせない張り付けた笑み。
同じく己の守護者である六道骸に酷似している女性に、綱吉は目を見張る。
超直感を使うまでもない。
「雲雀さんと、骸の……」
姉。
「──…ふぅん」
威圧感。
彼女が僅かに殺気を帯びた目を向けた瞬間、重苦しい空気が身体にのしかかる。
白蘭に死ぬ気の炎を搾り取られ弱った身体は崩れ落ちる。数名、意地でも膝を地に付けるだけに留めた面々を見て彼女は猫のように瞳を細め、くっと喉で笑う。
「腕のあるものが何人かいるね」
白蘭を相手にした方がマシだ、と誰が思っただろう。
そう思わせるだけのものが確かに彼女にあった。
勝てない。
超死ぬ気状態のはずの綱吉が絶望を理解した。
「けど」
「っ?」
「弱った者に興味はない。私は帰るよ」
「……え?」
思わず白蘭も声を零した。
え?だって明らかに戦闘突入な雰囲気だったじゃないか。なのに…え?帰る?どういうこと?と、思った以上に我が道を行く彼女に全員が目を丸くした。
「私も帰ります。付き合う義理がない」
「ちょ、ちょっと待ってよ!」
「さっさと戻さないと踏みつけて跪づかせますよ」
「また切り刻むよ」
「待って待って落ち着こ!?」
あれ、有利の立場にいた自分で召喚した癖にピンチに陥ってるんですが。
「殺されたくなかったら帰しなさい」
「僕を殺したら帰れないんだよ!?」
「なら帰せよ」
「それ可笑しくない!?"なら"の使い方可笑しくない!?」
表現しがたい音が響いた。
「何か文句でも?」
「アリマセン」
弱っ!
白蘭のすぐ横にあった大きな岩を蹴りの一発で粉砕(破壊ではなく粉砕だ)した雲雀の姉に誰もが引いた。
敵に回してはいけない相手だ。
だがこのままでは彼女達の世界に帰るために、自動的に自分達が敵に回ってしまう。
何とかしなければ、と考えを巡らせていると少女の声が響いた。
「雲雀お姉様、屍お姉様!」
その少女が、よりによって先程岩を粉砕した雲雀の姉の腰に抱き着いた。
「…ユニ」
「おや」
何かを感じて来た、と言うユニと彼女達が知り合いのような様子に首を傾げる。
世界が違うのに知り合う術など普通は有り得ない。
「私の魂が、彼女達のいる世界の私が守ってくれていたんです。その時に知り合ったんです!」
「……あぁ、あのユニね」
「おやおや」
雲雀の姉がさせるがままに腰に抱き着く事を許すだけではない、屍までもがユニの頭を優しく撫でた。
どうやらユニは彼女達のお気に入りらしい……ユニが願えばきっと世界を手に入れられるのではないだろうか。
ともかく。
「ようは死ななければ良いんだよね」
「そうですね、ようは死なないように説得すればいいんです」
彼女の優先順位が変わった瞬間であり、ボンゴレの勝利が確定付けられた瞬間であった。
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なんてパラレルなトリップ←