未来に必ずあるお話をつい想像しちゃいます、パートつー。
いつもと雰囲気は違いますよ、今回も。
晴れ渡る空シリーズ。
ある意味、タブーの内容です。
もしも、な話しです。
タブー イコール 死ねた
だが、オチあり
此処まで読めば何名か察したでしょうが、前回(1/25)の続き。
何でも許される方のみ、ドウゾ。
その日も風も雲もなく静かな晴れ渡る空だった。
妙に静かで寂しく、雨は降っていないのに空が哀しんでいるような天気だ。
嗚呼、と綱吉は目を細めた。
大きな泣き声を零す、少女と言うよりも女性と称する方が正しい姿と、それの肩を支えながらも静かに涙を流す女性と似た容姿の青年。
かつて、その子達を抱えていた人は、いない。
大多数曰わく、その人は変わらなかった。
あるマフィアのボス曰わく、大人しくなった。
ある双子の姉曰わく、どこか遠くを見る機会が増えた。
ある双子の弟曰わく、何もかも拒むかのように背中を向ける事が何度かあった。
ある長年の部下曰わく、その人は絶対に泣くことはなかったが考え込む事が多くなった。
あの人を亡くし、確実にその人に影響を与えていたのだと知るのは極少数。
子供達が二十歳を迎えた後、その違和感が不自然なぐらいフッと唐突に消えた。
乗り越えたのだ、と何人かが安心した。
忘れたのか、と何人かが悲しんだ。
双子は、自らその人の傍にいる事が多くなった。
今にもあの人の所へいきそうで怖いのだ、と語ったが誰もが否定した。
否定、していた。
転生、を信じ研究するマフィアがいた。
人体実験を繰り返す多数のマフィアが手を組み過去最大の抗争へと発展したその窮地に、綱吉とその人はいた。
馬鹿だからか、勝ち目があるからか、敵対マフィアのボス自ら身を張った罠であった。
逃走しか道はない、その時。
「私達と組まないか?私達と組めば────
───の守護者も生き返らしてやるぞ」
ブチッ
確かに、何かが切れる音を綱吉は聞いた。
黒い風が走る。
「ちょ、!」
「勘違いしないでくれる?
アイツの死は羨ましいだけさ。
戦いの末に果てた、その生き様に。
そして、敬意を表しているんだ、この自分が」
この自分が、だ。
それを、
「君風情が、汚す権利なんてない!」
多勢の敵へと繰り出すその人を、止められるはずがなかった。
「行くぞ、ツナ」
「けど、リボーン!俺達も…っ」
「お前は此処で死ぬわけにはいかねぇ。
それに…───
これは、"アイツ等"の誇りを賭けた戦いだ、邪魔するもんじゃねぇだろ」
あの人達の誇り。
戦場を死に場としたことは…
戦いの末の死は、彼等の何よりも至高。
それが、生き様。
「誇りは、守れましたか?」
誰もいなくなったそこで、綱吉は答えの返ることのない問いを口にした。
そして、此処で一つの納得をする。
嗚呼、これは確かに泣けないな。
望む生き様を遂げた彼等を悲しむなど、可笑しいではないか。
敢えて彼等へは祝福を送りたいほどだ。
だけれど、彼等のいない虚しさだけは確かにあった。
「………」
「………」
「あれ?どうしたんですか、二人して頭を抱えて」
「…綱吉が変な初夢を見たって言うから」
「…嫌な夢を見たんだけど。どうしてくれるの?」
「俺のせいですか!?」
しかも二人揃って同じ内容の夢を見てしまったのだから憂鬱さは増す。
「取り敢えず咬み殺させて」
「ちょ、落ち着いて!!」
「良いよ─」
「何でヒロさんが返事するんですか、ギャァァッ!?」
所謂、八つ当たり。
──────────
君は望む生き様を遂げたのだから悲しみで送らず、その生き様に敬意を表して祝福してあげるよ。
君は、自分の誇り。
けど、虚しさはあるんじゃないかなっと思い執筆。
相変わらず他サイト様の死ネタとは違って泣けない内容でした。
所で、サイトの方で広告下げを指摘して下さった方がいるんですが…スクロールしたり、コンテンツを多く設置したら駄目って……コンテンツ多いのに、どう改善しろと(滝汗
どこまでが許容範囲内なんでしょう…?