咬み殺される袋の鼠

落/乱による逆ハ主を傍観、又は嫌悪するお話を、実は最近になってハマッてたりします。


晴れ渡る空シリーズだと、ヒロは傍観するだろうな、屍姐御は嫌悪するだろうなー、と妄想して出来た品。


きっと雲雀さんと骸は無関心、又は接触してきたら嫌悪すると思うって事で逆ハ主が酷い扱いです。
だって群れの原因、綺麗過ぎる偽善的だから。
そして若干キャラ壊れにご注意。

















「何なんだ、あの女は！」


「ちょ、骸、キャラ違うキャラ違う」


「…煩いよ、ナッポー」


「この際、キャラ違ってもナッポーでも良い！アレを削除してくれるなら甘んじてナッポーを受け入れてやる！！」


落ち着け落ち着け、と宥めるヒロの言葉に何を暢気な、と噛み付きたかったが苦笑する姿に少し余裕が出来て息を吐く。
ああ、自分の琴線に触れる存在につい我を忘れてしまったようだ、と首を振る。


「珍しいな―…」


あの言動はキャラ崩れと言うよりも骸の本性だったが。
敬語で相手の警戒を緩めさせ油断させる、又は相手をおちょくる常套句を常に使用し続けたため口癖になってしまっているのだが、どうやらそれも崩されるぐらいの苛立ちだったようだ。
ただ、そんな苛立ちで口調が乱れるのも滅多なことでない。


「ヒロは女性には優しいですからね、アレに対してもそうなんでしょうがアレは不愉快です。知ったかぶって人の流域にズカズカと入りくさりやがって！」


「おい、まだ落ち着いてないだろ、お前」


一体何があった、と遂に尋ねてしまったヒロに骸は身を乗り出した。
聞いてくれますか、から始まった愚痴を永遠と続いたため割愛するが、曰く。
クロームに対して骸の器なんでしょうと不躾な質問から始まり、内蔵がないから仕方なく使われてる可哀想な子、ただの代わりの子、骸の気持ちなんて何も知らない子、と言っていたそうだ。
ぶっちゃけ何も知らないのはお ま え だ !
と言いたくなって泣きそうになっていたクロームの代わり現れた骸に、あそこは寒いよね大丈夫？貴方は悪くないのに！あのマフィアが悪かったのに！たった一人の身体でしか出て来れないなんて可哀想に、私の身体も使えるから使って！貴方の役に立ちたいの！とのたまったそうだ。
まぁ、最悪な事にクロームと同じ体質だったようだが、そんな奴の力を借りるなんざご免だ、といっそ切り捨ててやろうかこのアマ、と殺気立つとタイミング良くアルコバレーノが来て未遂となったそうだ。


「あんなのの何が良いのか理解出来ないししたくもないんですが、群れを作っている元凶なんですから秩序の貴方が咬み殺せばいいじゃないですか！！」


無茶苦茶秩序乱してますよ、アレの周り！
何故か知らないが異性から凄く好かれてしまっている、対して同性は泣かされている姿をよく見かけるが。


「僕は直ぐにでも咬み殺したいんだけどね。ヒロが女性には自重するよう言われてるし…そもそも女子を咬み殺しても楽しくない」


「自分の楽しさ優先ですか！」


「っていうか、彼女に限ってどうでもよくね？」


「ですよねー……え？」


「あれ、ヒロ？何か不穏な発言しなかった？」


「どうでも良いや。俺は関わりたくないし、好きにすれば？」


「あれ、え？あれ？何か彼女の方がキレてません？やさぐれてません？」


「し、知らないよ？え？何？何があったの？どうしたの？僕達に話してごらん？きっと皆に話すことで解決策が出てくるから！」


「恭弥君、キャラが違います」


「…いや、この前会ったんだけど」


サボっているのを見かけ、風紀委員として注意しようと声を掛けたのだが、曰く。
あら風紀委員？美形だけど、モブキャラに用はないのよねー、近付かないでくれる？


「はぁ？」


「意味が分からない」


「うん、初めて理解不能な人に会った」


好き好んで近寄らねぇよ、と初めて女性相手に暴言を吐きそうになる自分を必死に抑えたものだ。
アレなどで自分の誇る在り方を変えたくなどない。


「敵でもない女性に暴言吐く自分が許せないから近寄らないようにしてるんだよね、だから好きにすれば？」


見捨てる時点で在り方が変わってます、と言うべきか言わざるべきか。
だが気持ちは分からないでもないので黙っておいた。
確かに、彼女の言う通り関わらないのが一番なのかも知れない。
結論を出して、三人はいつもの日常に戻った。


だが、三人は相手から関わってくる可能性を失念していた。




(神様神様、この世界の会う人会う人私を好きになるようにして！え？もう好きな人がいる心を変えるのはＮＧ？
いいわ！京子ちゃんが好きな綱吉は兎も角、他の人たちは好きな人なんていなかったもの！！特に雲雀さんと骸はいないもの！)
(これであの世界のお姫様は私！夢のトリップ！)



(この世界は紙面の世界じゃなく彼女の知らない現実なのにね！)
────────
って訳でキャラ壊れに楽しみました、すみません、私しか楽しくないｗ
そして仕事が忙しいのにやる気がなくてこれを書いてる私はしねばいいｗ

Memoに書いた通り、楽天家的な口調のオリキャラを書きたくて執筆。

今までにない考え無しのネタ。

パンドラハーツ→復活+10














気付いたら何やら騒がしい所に立っていて、少女は大きな緋色の瞳をパチリパチリと瞬かせた。
可笑しいなぁ、と一人愚痴る。
確か組織の廊下を兄と一緒に歩いてたはずなのに、いつの間に外に出たんだろう、と首を傾げ垂れて来た長い紫がかった銀の髪を後ろに払う。

此処にいると気付く前までに記憶を遡ってみた。
レイ、と慌てた愛しの兄の声は聞こえた。
闇の向こうに驚愕と、無くす恐怖に青ざめて可哀相なくらい歪んだ顔を見た。
それも全て、闇に消えたが、全て確かな事。

「もしかしてチェインの仕業カナ？」

アヴィスと言い伝えられた深淵から現れ人間に過去を変えられると誘惑して契約し、人間を殺していく化け物を総称して、レイが所属する組織、パンドラはチェインと呼んだ。
契約した者を違法契約者と呼び、形、能力共に様々なチェインを違法契約者共々捕縛、又は退治するのがパンドラの役割だ。
そのため、この不確かな現状もチェインの仕業かと思ったが、そんな気配はないし何かが違う、と勘が告げていた。

「っおい、何だお前は！何処から現れた！？」

「ボンゴレか！」

さて、最初に記述した周りの騒がしさとは、まるで戦闘中かのように行き交う弾丸と銃声と怒涛の嵐の事を言った。
まるで、と称したが戦闘そのものなのだが。
どうやら争いのただ中に不着地したらしい…とは言え、正しい着地地点など知らないのだが。

「さてさて、帰り道は何処カナー？」

此処は何処か、なんて情報も当然欲しいのだが、それよりも重要なのは帰り道だ。
レイには、あの場所に帰らなければならない理由がある。
近くなら良いな、と思いながらクルリと舞うかの様にその場で一回転。
人の気配が少なく、且つ、危険が少なそうな方向へと揚々と歩み出した。

「待て！そう易々と逃がすか！」

「えー？でも私は無関係ないので、気にせず続きをドーゾドーゾ」

「ふざけるな！」

ドンッ、と顔へと正確に撃たれた銃弾をひょいと首を傾げる事で避けて、だらし無く着ているため幾分か長いパンドラの制服の袖で隠した下で口元を吊り上げる。

「あはっ、短気だなぁー」

短気は損気って知らないの？と明らかに馬鹿にした台詞を明るい声で発っせられワナワナと震える発砲した男を真っ正面に、周りを何気なく観察する。
己へと喚き立てる男達や発砲した男と反するのが、先程から煩くつのるボンゴレ、とやらだろう。
どうやらまだそちらの方が話は通じるみたいだな、と明るい笑顔の下で計算しているなどこの場にいる者が知るはずがない。

「この…っ」

「ん、んん？ヤダなー暴力的だなぁ」

やみくもに撃ちはじめた男へとニッコリと笑い、とんっと小さく地面を蹴る。
その男の背後に立つ姿を捕らえたのは、何人もいただろうか。

「あはっ」

次に蹴ったのは男の背中。
そのまま足を載せやはりニッコリ笑顔で見下した。


「暴力はんたーい（笑）」


グリグリとそのハイヒールが背中に食い込ませてまさに暴力を振るう矛盾した言動に、誰も反論が出来るはずがなかった。


(早く帰らなきゃいけないんだ、邪魔しないでよね、オッサン？)
────────
そして復活キャラが一人もカケラとして名前さえも出ないネタを書くなんて初めてだ…！
すみません、ただの考えなしです、雲雀さんにはその態度で戦闘意欲を萎えさせ何だかんだで一緒にいたり、チョコと甘いもの好き同士で骸とお茶会なんぞやってれば良いんじゃないかな。ちなみに兄は勿論、腹話術が得意な彼。

本日から明日にかけてサイト内を整理したいと思います！


切っ掛けは機種変して自分のサイトを見たら凄いマヌケな図になっていた事にショックだったものですから…機種によってブラウザ変わるから違うこと位知ってたけど、知ってたけど！こりゃねーぜ！！


…んな訳で、別館削除と機種変とタイミング重なったので丁度良いと思いサイト見直しも兼ねて改装しまーす。
まず、このブログ内の気に入らなかいネタをどんどん削除していきます！
サイトに再アップしたものは特に削除対象になります。
それから拍手やコメントへの返信をしたいと思います、本当にお待たせして申し訳ありません(汗



【追記】
このブログ内を整理するだけで一日が終わりそうだ(汗
兎に角、気に入らない小ネタや既にサイトにアップされた内容のものは消去しました。
それでも結構残るもんですね…書いた自分で驚いた←

わぉわぉ、今週のお仕事残業続きで気付かなかった、何も準備してないや…orz


ともあれ、お誕生日おめでとうございます、雀鷺さん！


やれる事は小説書くくらいや、と頑張ってみたんです。けど送りつけるのも難しいので隠れて書いてみた。




屍姉御と風紀姉の絡み！

※百合に近い友情？
















「誕生日おめでとうございます」


「…は？」


訝しげに己を見る彼女にクフクフと笑う。
彼女の誕生日だなんて、知らないがためにただカマを掛けてみただけなのだが、その反応で結果は十分だ。


「その反応は今日が貴女の誕生日ではないんですね」


「…何の新しい遊び？」


「だって、貴女の事、何も知らないんですよ？」


誕生日然り、年齢然り。
雲雀恭弥でさえ誕生日の情報は有るというのに徹底して開示されない彼女の情報に、興味を惹かれないはずがない。
何と言っても、彼女は名前さえ誰も知り得ていないのだ！


「血液型ぐらい教えて下さいよ、同じだったら貴女が怪我をした時に私の血を分けてあげますから」


「私が怪我をするとでも？」


「思えませんが、慢心は関心しません」


「平気だよ。私は何時でも全力で目の前のものを排除してるからね」


「……それはそれで、相手が哀れで仕方ないのですが」


自分だって彼女の全力など遠慮被るのだ。そもそも、彼女が全力を出し切る前に相手が使いものにならなくなるので彼女の全力を知る者は、やはりいないのだが。


「って、そうではなくてですね」


「今日は随分と拘るね」


「当然です、名前すら知らないなんて有り得ないでしょう！知っているのは雲雀恭弥のみだなんて、そんな馬鹿な話が……」


「恭弥も知らないよ」


「あるはずが、………え？」


彼女が唯一溺愛する雲雀恭弥が知らない？
それこそそんな馬鹿な、と珍しくもポカーンと口を開けて惚ける姿に、彼女もまた珍しく口角を釣り上げた。


「世界で私を知るのは私一人だよ」


誕生日然り、年齢然り…名前然り。
それはきっと未来永劫、誰にも知る事も知らせる事もないだろう。


「私一人で、十分だ」


独り善がりだ、と罵れれば良かった。
その程度の人間なら容易く情報も手に入れれたし、興味もなかっただろう。
だが、実際に彼女は誰にも理解される事なく生きていける強さを持っているため始末に負えない。


「私は、貴女の事を知りたいのに」


彼女に、強く惹かれているのに、知る事さえ許してくれないなんて。


「そんなに、知りたい？」


「えぇ、それはもう隅から隅まで奥深くまで探りたいです」


いえ探って欲しいです。
おい、と呆れた目から一転、穏やかな眼差しで彼女は己を映し出しているのに気付いてしまって、柄にもなく少し照れて顔を逸らす。


「ま…まぁ、今日が誕生日じゃなかったと知る事が出来ただけでも進歩ですよね！」


「言っておくけど、今日が誕生日じゃないと否定したつもりはないよ」


「え！？じゃあ今日なんですか！？」


「肯定したつもりもないけど」


「………」


撃沈。
ぬか喜びしたかと思えば衝撃を受けられ、やはり一筋縄ではいかないな、と肩を落とす。
そりゃあ、自分は彼女の溺愛する弟と比べるまでもなく通行人と同等なんだろうけども、と珍しくマイナス思考に陥った時だった。


「毎日祝いに来ると良い。当たれば気紛れで教えるかもね」


「……毎日？」


「毎日祝いに来ても、十年、二十年先に気紛れを起こすかも知れないけどね」


「毎日、会いに来ても良いんですか」


十年、二十年先にも、自分は彼女の傍にいる事を許されたのか。


「二度、同じ事を言うのは好きじゃない」


嗚呼、こんな一言で一喜一憂するなんて、やはり自分は彼女に惹かれている。


「誕生日おめでとうございます」


「うん」



(ありがとう、貴女が生まれて今日まで生きてくれたことに、巡り会えた奇跡に、感謝を。)






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急遽書いたのでまとまりのない文章になりましたが、雀鷺さんに捧げます。