「おい小十郎」
「政宗様。如何なされました」
「あっちの濡れ縁で來海が啜り泣きながら何か喰ってるんだが…ありゃお前の所為か」
「來海が、泣きながら…ですか」
「めそめそぽりぽりと喧しい」
「申し訳御座いません、きっと年甲斐もなく舞い上がっているのでしょう」
「…は?」
「本日は特別な日だと耳にしたもので、御恥ずかしながら小十郎もあれへと…」
「あー、stop please、stopまてまてまてまて」
「御心配なさらずとも、政宗様の分もきちんと用意して居ります故」
「…お前には悪いが、俺は要らねえぞ」
「なんと、要らないと仰せか」
「や、あれは要らねえ。だってアレお前…ニボシじゃねえか」
「は、間違う事なく煮干しです」
「よりによって今日…何で煮干しなんだ」
「本日如月の十四日は戦国煮干し協会の定める煮干しの日で御座います故」
「なんだそのhappyな日」
「煮干しの日には大切な者へ心を籠めて煮干しを贈るのだと」
「帰ってこい小十郎」
「來海は何日も前から楽しみにしていたようでしたので、小十郎が心を籠め一から煮干しを作りました」
「まぁ、アイツが待ってたのは間違っても煮干しじゃねぇと思うけどな」
「喜びで言葉もない様子でした」
「……小十郎」
「なんでしょうか政宗様」
「今からでも遅くねぇから來海にずんだ餅でも持って行け」
「政宗様もお召し上がりになりますか」
「Ah…いや、アイツの顔を立てて遠慮してやる。小十郎、お前今日は來海以外には何一つくれてやるなよ。Are you OK?」
「御意に」
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誰がなんと言おうと今日は煮干しの日。
でもザビーの所にはチョコぐらいありそう。
貰えただけ嬉しいけど、何でか涙が止まらない主。
主はこのあと大量の猫に直撃され、隠しステージの煮干し攻防戦が始まる。
近付くと魚臭いお兄さんは好きですか。
売り切れが三冊ありました。
あああ…あれだけ並んでもダメか…後は何だ…掲示板に依頼でも出すしかないのか…うあああん!!
探してますの依頼出してやるぅうう!!!!