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大殿sss

※毛利元就の乱ネタ
※短い





【毛利の家】

司令・毛利元就の息子を、長男から順に撃破せよ!

答え: 隆元、元春、隆景の順



「お手柔らかに御頼み申す」
「手加減は無用でございますよ」
「歴戦の勇士殿の御相手、及ばず乍ら果たして見せましょう」


口許が、目元が、雰囲気が、謀神と畏れられる父親によく似た三人の男に、黒狼の獲物を握る手がかたかたと震えていた。

ねぇ本当に?
本当にやるの?
やんなきゃダメなの?

ともすれば酷薄に見られがちな整った顔をこれでもかと困らせちらちらと父親を窺う黒狼に、助け船を求められた元就はとてもいい笑顔で一言、行っておいで、と。


「できるかぁああああ!!!」


黒狼、撤退!

どん、と腹の底に響く太鼓が晴れ空へと吸い込まれ、戦況が法螺貝と共に知らしめされる。
歴戦の勇士、撤退。
戦局を任されていた軍師は頭を抱え、遥か向こうへと小さくなる黒狼の背中へ絶叫した。


「ちょ、はたらけー!」


【ムリなものはムリ】
(毛利を手に掛けるなんて…できるわけがない!)
(俺が言うのも何だけど、働いて黒!)

ベイマックスやべぇ

ディズニーらしからぬサスペンス要素混じりの笑いあり涙有りです。
とりあえず一言。

予想以上に面白かった。
ロボットものとヒーローものが合体にプラスアメコミ要素でベイマックス超かわぇえええええええええ!!!!
一家に1台ベイマックス!

人間を殺せてきな命令に対する反応がもう泣かせに来てる。
個人的にはアナ雪より好きだ。


これから寄生獣です。
見る順番考えりゃよかった…

大殿sss

※干からびた大トロ









近頃は、ふと、思索に耽る時が増えたようだ。
筆を執る回数が減った。
床から離れられなくなった。
水気の失せ枯れ果てた主は、薄ぼうやりとした笑顔で呆けることが増えた。
火を点ければ、たちまち紅蓮の炎に包まれ、灰塵と化してしまうことだろう。
よく燃えそうだと皮肉る黒狼に、濁った瞳が柔らかく歪む。
このまま死んでしまうのだろうか。
戦場であまた散らした命のように、ここで尽きてしまうのだろうか。
塩の一粒ほども面白くない考えを振り払い、黒と呼ばれる男は主の傍へと侍る。
元就公、梅の花が咲いている。
元就公、桜が満開になった。
元就公、茂る緑が目に痛い。
元就公、雪がとても冷たい。
元就公。元就公。元就公。もとなり、もとなり。
歴史家と自称しておきながら、歴戦の勇士などと言う歴史の仇となる己を生かしておきながら、おいていくのか、老いて逝くのか、置いて往くのか。
何を今更、本当に、なにをいまさら。 
なんてひどいおとこだろう。




見えない綱で後生大事に繋がれた一匹の狼は、老いさらばえる飼い主の傍から決して離れようとはしなかったと言う。



星守る狗
(もとなりこう、さんぽにいきましょう)

大殿ss

※エロい
※酷い
※大トロ×主♂
※美味しくいただかれてる







こと艶事に関して、主である毛利元就は衰えを感じさせる気配がない。
己よりもはるかに重い身体をその細腕で軽々と揺すぶり、昂らせ、追い詰める手並みには舌を巻くものがある。

また他事かい、と。
常より色めいた声が降ると共に最奥をごりごりと削られ、黒狼の喉奥から喘ぎには程遠い獣じみた呻きが漏れ出でる。
鍛えども鍛えられぬ柔肉を嬉々として抉り、ぬちゃぬちゃと徒に魔羅を出しては入れる主の眼は、凪いだ水面の如く穏やかで、酷く恐ろしい。
戦の熱を冷ます為、と申し訳なさげに組伏せられてからというもの、元就は事有る毎に理由をつけては黒狼の身体を暴いた。
殿様からの下知であれば、逆らうべくもあらず。
致し方無しに足を開いていたが、慣らされ、焦らされ、躾られ、はたと気付けばこの様である。
何が面白くて男の体など貪るのか。
落とし胤を疎ましく思い男色へ走るのならば、若く柔らかい小姓を抱けばよいものを。


まだ余計なことを考えられるようだねと言うや否や、一際強く内壁を突かれ黒狼は目を見開き大きく仰け反る。
太い首筋へ歯を立てられれば、度重なるまぐわいにすっかり蜜壺へ変えられてしまった尻穴がうねうねと肉棒をねぶる。
なんと浅ましく淫らな肉だろう。
嫌なら逃げればいいのにと言った小さな人影が、脳裏に浮かび、掠れて消えた。


痛い、熱い、苦しい、気持ちがいい。
繋げられた場所から互いの熱が往き来し、嫌が応にも内の内からどろどろと溶かされてしまう。
まるで蜘蛛の巣に絡め取られた羽虫のようだ。
見えない糸が、がんじがらめに心を縛っている。
何があろうと、この男から逃れることはできないのだ。
男が死ぬまでだろうか、はたまた飽きてしまうまでかもしれない。
それとも、死霊となり果てても尚…。

喰い縛っていた敷布を離し、黒狼は胸一杯に息を吸う。
口を開けた際に低すぎる嬌声が溢れたが、最早圧し殺すことはしなかった。
痛みは快楽へと変えられてしまった。
後戻りなど出来はしない。

あ、あ、あ、と誰に憚ることなく啼く黒狼へ、涙袋に縁取られた双眸を優しげに歪め、元就はうっそりと微笑んだ。





陥落
(やっと手に入れる事が出来たよ)

大殿ss

※大トロ→主♂







「…元就公」


倒壊した書籍の柱から庇うべく部屋の主を胸に抱き寄せた男は、額に青筋を立てつつも『いい加減にしろよこの好好爺』と心の内で唸った。
雪崩れた書の角が後ろ頭に直撃したようで、鈍いんだか鋭いんだか判断のつかない痛みが頭蓋の中をぐわんぐわんと縦横無尽に駆け巡っている。
悶絶する従者とは対照的に、逞しい武人の両の腕に後生大事に抱えられた主は、常のぽややんとした容貌で誤魔化すようにへらへらするばかりである。
毎度の事ながらすまないね、黒。
あはは、と笑って緩い顔をさらにゆるゆると溶かす壮年の男へ、黒と呼ばれた武人は深い溜め息を吐いた。
曰く、毎度の事だと解っているならやるんじゃない、と。


「ふふ、黒、くすぐったいよ」
「この体勢ですからね…全く…この間片付けたばかりではないですか」
「いやぁ、あはは。堺で珍しい史書が出たと聞いたもので、ついね」


かりかりと後頭を掻き、ばつが悪そうに眉を下げる男にやれやれと呟き、黒と呼ばれる男は身を起こした。
三月ほど前、嫌がる元就の尻をひっぱたき、蔵書の整理をしたばかりだと言うのに、この居室の有り様はなんだ。
慣れない手付きで鋸と槌をふるい、素人ながら中々の物が出来たと自画自賛した書棚へきちんと著者別、いろは順に並べたと言うのに。
重複している物はそれを必要とする臣下に、明らかに必要のない書は焚き上げ、総数を減らし、寝所を確保し、人として当たり前の暮らしができるよう取り計らって庵を辞したと言うのに。
うっすらと散る埃に、乱れた万年床。
辛うじて身形は整えているようだが、癖のある白髪は結ってはいるもののあちこちに跳ねていて、寝間着代わりの狩り衣は少々よれている。
大きな戦が終わり、家のしがらみから解き放たれた謀神、毛利元就は、念願の安寧たる老後にどっぷりと浸かりきっている。

くきゅう。
主の腹で啜り泣く虫の、断末魔にも似た哀れな悲鳴に黒の頬が引き吊る。
ほぼ同時に元就の頬も引き吊ったので、不味いとは思っているのだろう。
むしろそう思っていてくれないと、困るのだが。


「元就公、朝は」
「…ええと、まだだね」
「…今は、」
「うーん、まだ昼…、かなぁ」


涙袋に縁取られた穏やかな瞳が、つい…、と逸らされる。
開け放たれた障子の向こうから滲む橙色の光に、日の入り間近だと解っていてすっとぼけるのだから本当に手に負えない。

元就公。
空きっ腹に響く威圧的な黒狼の低音に表面上めっそりと肩を落とし、元就は口にはせず『でもね』と独りごちる。
こうでもしないと、君は私に会いに来てくれさえしないだろう?
本の山…は意図せずとも三月の間に自然と重なっていったものだが、髪や衣や食事はそうではない。
黒が戻る頃合いを見計らい、わざとだらしなさを演じたのだ。
人を寄せ付けぬ見た目とは裏腹に、誠実で、根が真面目で、世話焼き世話好きの男は、眼前のぐうたらを放ってはおけないのだから。
今だってほら、仕方ないお人だと嘆息する声は、柔らかく温かい温度で元就を甘やかす。
これから黒狼は、元就に食事を作り、湯を沸かし、背を洗い、寝床を整える。
明日からは書を片付け、元就の髪を切り、爪を切り、また書を片付けて、冗長だと切り捨てられる元就の話を興味深そうに聴き耽り、あまり評判のよろしくない著作を最後まで読み、床へ就くまでの見張りがてらに寝物語まで付き合ってくれるのだろう。

全く三月は長すぎた。

厨へと向かった後ろ姿をぼんやり眺めつつ、元就は伸びた襟足を鬱陶しげに擦る。
天下人へ恩を売るため少し貸し出すだけのつもりが、黒狼の人柄と武勇によって事態はあまり宜しくない方へと転がってしまったようだ。
歴戦の勇士を欲しがる輩は、太閤の世となった今であっても腐るほど居るが、こうもしつこいと手を回さざるを得なくなってしまう。
心身ともに健やかな安寧たる余生を送るため、いとおしい男と自分のささやかな幸せのため、最後に一つ手を黒くしてみようか、と。
漂い始めた味噌汁の、食欲をそそる香りに相好を崩し、元就は険を孕んだ瞳でうっすらと微笑んだ。



【墓場に近き老いらくの】
(恋は怖るる何ものもなし)



その後、あれよあれよと言う間に雇い主から暇を出された黒狼が、首を傾げつつもこれで心配事のもとへ帰れると安堵したのはまた別の話。







いつかぺろっと食べられそうな主♂(年齢不詳オカン系ガチムキ)と、外堀埋めて手ぐすね引いてる容赦のない謀神。
ヤバイ歴男にヤバイ目のつけられ方をした歴戦の勇士は、わりと猪武者なのでガンガン謀に引っ掛かるけど気付かない。
張り巡らされた細やかな謀略知略計略も悉く粉砕し、ぶち壊し、戦況をひっくり返すため敵軍師には蛇蝎の如く嫌われたり畏れられたりしてる。
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