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三毛猫

初めてドラマ見たけど…


原作の雰囲気微塵もねえな。
原作の片山さんは確かに血に弱いし女性恐怖症だし優しすぎるきらいもあるけど、やるときはやる、芯が通った良い男なのに…
ハルミちゃんだってお転婆なところはあるけど、冷静で頭の回転が早くて素敵な人なんだぞ
石津も大食いでガタイの良い体育会系ハルミさんラヴを貫くナイスガイなのに…
しかもホームズ出てこないし

ドラマはドラマってことですね、期待してただけに残念です。
単品としてならそれなりですかね…
やっぱ一緒にはしたくない。
あれは別物。(-"-;)

ss携帯




着飾る雄の肌にまぶされた白粉の臭いが鼻に付き、小十郎は眉を潜めた。
慣れた様子で薄暗い歓楽街の道を行く男の背を睨み、ヒトガタ伝令神機はむっつりと押し黙る。
暗がりのあちらこちらから、湧き出る人影が光に群がる虫のように男へ吸い寄せられる様はいっそのこと見事だ。
低いながらも甘い媚を込めた呼び掛けに笑みで応える持ち主への苛立ちを胸に、小十郎は舌打つ。


「寄っていってくれないのか來海さん」
「悄気た顔をするなよ紫、また次な」
「あぁずるい、私のところだって御無沙汰なのに!」
「それならウチもだ」
「此方だって!」
「またな」


拗ねた風に紅色の唇を尖らせ次の約束を取り付けてはひらりひらりと一人、また一人姿を消して行く色彩艶やかな着物。
翻る袖が風を孕み、纏う香の薫りを辺りを漂わせる。
あれはまるで蛾のようだ、と。
渋面を隠すこともせず、小十郎は眼前ではらりと掌を揺らす。
抗議の意を含ませた皮肉にも、纏われた男は気づくことがない。

色蛾の一人が男の腕へと自らの腕を絡ませた。
しなだれかかる蛾の肌の、白くきめ細かい様子ときたら!
小十郎と幾ばくも変わらぬ雄々しい身体へ持ち主の手が伸び、親しげに腰を抱く。
それだけの光景が、ただひたすらに不快であった。


「久しぶり」
「本当に。浮気してないだろうな」
「そこそこな」
「ばか」


喉をならし笑う男と持ち主に背を向け、小十郎は砂を踏みしめた。
投げられる気遣いの声に片手を返し、早足で場を去る。
記憶媒体に焼き付く二つの影へ言い様のない想いを抱え、小十郎は深く息を吐いた。




(己を形作る器が本物の肉ならば、持ち主は己へと秋波をくれるのだろうか)



―――――――――――
色街でモテる隊長(金払い良し、顔良し、性格良しの為)と、まだ隊長のストライクゾーンに入ってない小十郎。
がんばれ!

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