「じゃーん!」
「…なんだそれ」
「知らないのか、布団乾燥機だよ。ヨンキュッパだっから買っちゃった」
「また余計なものを…」
「余計じゃねえよ、コレさえあれば冬場の冷たい布団もあったかくなるんだ!」
「へえ」
「反応薄いな」
「別に」
翌日
「小十郎、おま…これ、」
「御自慢の乾燥機がどうかしたか」
「いやもう…これ乾燥機じゃないよ、ガラクタだよ。何か真っ二つなんだけど、突かれたような痕跡があるんだけど」
「なんだ、もう壊したのか」
「よくもまぁいけしゃあしゃあと…こっちの台詞だよ。壊しやがったな」
「一回使ったんだ、もう十分だろ」
「こじゅうろう…」
「十分だ。大体な、俺に対する当て付けか?」
「…は?」
「俺じゃ暖まれねえとでも言うつもりなのかテメェは」
「あったま…いやいやいや何故に押し倒しますかな小十郎さん」
「暖まりてぇんだろ」
「そりゃあ小十郎子供体温だから、ぬくいけど」
「ならずっとこうしとけ…機械なんかじゃなく、な」
「あぁ、やきもち」
「納得すんな」
「でもあれ五千円もしたのに」
「授業料だ。今回は機械だったが、」
「あれこれもしかして死亡フラグだよな」
「浮気するんじゃねえぞ」
「あわわわわ」