aotドリーム第3弾は追記から始まるよ!
例によって一話完結風味。前後が繋がってるとも繋がってないともとれる構成(と言い張りたい
そしてまたしても兵長出ないっていう(爆)
もう少しの辛抱だと、そう言われてから一体どれほど時間が経ったのだろう。朝も昼も夜も分からない。何が起こっているのか、これから何が起こるのか。狭い檻の中に閉じ込められ、その上拘束されている。自由を奪われ、いつまで続くか分からないこの時間に吐き気がしそうだった。
「おい…、……」
「…あぁ…いいだろ、少し…」
ボソボソと話し声が聞こえて顔を上げると、見張りの兵士二人がいつの間にかいなくなっていた。この薄暗い空間に一人取り残された。
「お、おい…嘘だろ?なぁ!誰か!」
声を荒げても返事はない。置いて行かれてしまったのだから当たり前だと頭の中でもう一人の自分が呟く。
「なんでだよ…!」
悔しい、悲しい、怒り、虚しさ。色んな感情が渦巻いて昂ったものが視界を滲ませる。
『泣かないで、』
囁くような小さな声が聞こえた。でも、周りには誰もいない。
「だ、誰かいるのか…?」
『あなたのすぐ傍に。エレン・イェーガー、わたしの名前を教えるからなるべく小さな声で呼んでくれる?』
「わ、わかった」
『なら、よかった。わたしの名前は、##NAME1##。##NAME1##・##NAME2##』
「##NAME1##・##NAME2##…?」
「そう、完璧な発音ね」
「っ!?」
聞こえた声は耳元でくすぐったい。柔らかい何かが身体に触れた、と思ったらいつの間にか女の人、##NAME1##さんにぎゅっと抱きしめられていた。
「静かにね?せっかく見張りの兵士がいなくなった隙を狙ったんだから」
「どうやって、ここまで…」
「そのうち気が向いたら教えてあげる。あと、わたしのことは誰にも言わないで」
こく、と頷くとふわりと微笑んで瞬きをした次の瞬間にはもう彼女はいなかった。
『すぐ逢えるから、またね』
耳元で囁かれた声と、触れた身体の柔らかさはしばらく忘れられそうになかった。
***
かーらーの、兵長躾タイム(笑)