米の問題を例にとると、『米は日本の文化だから守るべし』という保守的な意見がある。これに対し、特に経済学者や財界人はこう言うのです。
米を象徴にするのは合理的でも近代的でもない。単なる食い物にすぎない。食いたければ外国から安い値段で買えばいいのだ。なのに、『日本の文化だから』と米ばかりに高い関税をかけて保護するのは非合理の極致である。文化のような曖昧なものを口実にして農家の既得権益を守っているにすぎない、と。
米というものが政治において象徴になり、単なる炭水化物でなくなっているのは事実です。それによって様々な経済的利害が正当化されているという面もあるのでしょう。けれども、主食である米をシンボル化すること自体はなんらおかしいことではない。
(中略)シンボルを否定すれば政治もなくなってしまう。だからこそ米が象徴になって、文化として正当化されているし、正当化していいのです。でも、TPPの議論を見ても、この間、米をシンボル化して正当化するのはけしからんと言われてきた。経済的な利害に還元して、合理的ではないといって利口ぶる。あるいは、前近代の迷信だと言ってバカにする。そういう言い種でもって、シンボルに惑わされる人々の蒙を啓きましょうと言わんばかりなのです。/中野剛志



構造改革論者の皆さんは、日本の米を食わないでいいっすよと云いたくなるなw お前ら率先して海外の農薬まみれの食い物食えばいいよ。
自らはリスクを負わない立場だから云える事だろ。庶民は安い海外の物を食え。俺は勝ち組だから日本の米を食うってな感じ。一度どん底に落ちてみたら?