「寒い土地には体を温めるもの、暑い場所には体を冷やすものが採れる。その土地に住むために必要のものができる」
「食べものは、かつて生きていたもの。わたしたちはだれかの思い出を食べているのね」
「どう思いますか」
「よかったですね」
「毎月来てくださるのもお疲れの一因立ったと思いますし」
「シスター」
「うちのスタッフがいっていたのでさが、もしかしたらバールさんとのおつきあいを終了することになるかもしれないって。ですから」
「ですから?」
「パンケーキ屋さんになったらどうです、シスター」
「ええ?」
「おれ毎日食べにいきます」
「毎日これが食べられたら……最高なのにな」
「死はその人のものだ。早く死んだから不幸だとも言えない。人生の意味は本人にしか分からない。勝手に決めるわけにいかない、親子であっても。」
「どこかにほんとうの自分がいるとか、こんな自分は自分じゃないとか、そんな考えになることもあるだろう。しかしどれも自分だ。どんなときの自分がやったことも自分だ」
「あだ名の数は愛の量かなあ」
あったかくて、少し切ないお話でした。
まぶさんが作ったパンケーキ食べたいなあ。
禁じられた恋(不倫ではなく)って何だかかきゅんときます。営業マンとシスターの恋。
読んでから感想を書くまでに間空いちゃった。反省。
ふわふわしていて優しいお話でした。
SFっぽいような、ファンタジーっぽいような。恋愛小説と呼ぶには柔らかい。
きょうはなんだかうれしくて、質問攻めにしてしまった。楯を目の前にしていると、この人がどんな風にできあがっているのか知りたいと切に思う。そこには美しいからくりがあるように思えて。
彼は誰にでも親切で、たずねたことにはなんでも答えてくれるのに、話せば話すほどわからなくなる。
「無自覚なのだよ、あれ。生まれついてのばあちゃんキラー」
「罪だ……」
「あのジゴロ体質悪用したら、とんでもない詐欺師になれると思うんだけどね」
続編があったら読みたいと思うほど。
人たらしみたいな人を読むのも書くのも好きなので大好物なお話でした。
読みました。
ほわほわしてる本だったなあ。
読み取れないところがほろほろ。
モンツンラとクロージョライ
草野ずん子
ことざくら の話が特に好きです。
ことざくらの
「どうしてこちらへ」
「猫を一匹もらえるというから」
「猫を」
「君のボスが、気だてのいい猫だからよその星にも見聞を広めに出してやりたいんだと言ってきて」
「………………」
「自分が猫だという自覚があまりないようだと聞いていたけど、君さえよければ私の星においで」
の下りが特に。
読みました。
以前から有名な著者の本は読みたいなあと思ってて。
ただ私には全体的に難しかったです…。
読み終えて、何が私のなかに残ったんだろう、と。失礼な話だけど。
けど直治が姉のかず子に当てた最後の手紙には同意できるところがありました。
死んだら全部考えなくてよくて泣いてしまった、とか。
自分を分かってはもらえない苦しみとか。
生きたい人だけが生きればいい、とか。
私自身何で生きてるのか分からないまま生きてるので、でも死ぬのもなあって。
難しかったです。