話題:車買います
コンビニに車を停め、中古車リストの中のポルテの画像を見た神田です
その画像を横の女に見せて、多分これになる、と言うと、女は「この色可愛いね」と言い、さっきまでの段違い眉毛は引っ込めて、柔らかい表情になった
女は色が重要だよね
同じ車でも色が違えば、詳しくない人は違う車に見えてしまうもの
そのポルテはクリーム色だった
ただちょいと気になる点もあった
装備内容が今乗っているポルテより劣っていたのよ
ライトが明るいタイプじゃないとか、運転席に肘掛けが付いてないとか
ライトは明るいタイプに慣れてしまうと、普通のライトの車には戻れないのだよ
絶対戻れないかと言うと、ホントはそんなことはないのだが、ちょっぴり残念に思ってしまう
高い買い物なので、自分の好みを反映させたいもんね
だからライトは明るいタイプに変更してもらおうと思っていた
肘掛けはどうしても欲しい装備ではないが、あればあったで便利なのですよ
片手ハンドルになりやすい傾向はあるが、渋滞中なんかは肘を置けるところがあると無いとでは快適さが変わってくる
テレビを見る時も、肘掛けがあると楽なのよ
その２つは絶対条件として要求しようと思っていた
そこにまたインテリから電話が掛かってきた
まず最初は値引きの話だった
ただそれはどうでもいいと答えた
何故なら、最初の表示価格を高めに設定してあるのが普通なので、少しくらい値引きしたところで店の利益に影響はないから
だが、インテリは値引きの話を続けた
ポルテを持っている人に同じポルテを買わせるには相当値引きをしないとウンと言ってもらえないと思ったのだろう
その値引き額は半端な額ではなかった
中古車でそこまで引くことはあまり無いと思った
次はライトの話
明るいライトに付け替えてくれるとのことだった
明るいライトは５,６万はする
そこはOKと答えた
次は肘掛け
これも付けてくれることになった
あとはナビの地図
これはどんな車を買っても、いつも必ず要求することにしている
ナビの地図が古いと、新しく出来た道や施設なんかが表示されなくて不便なのよ
そのナビの地図も新しくしてくれることになった
ここで、今度は後で掛け直すと言って電話を切った
女に、これこれこういうことになったから、この車でいい？と聞く必要があったから
すると女は明るくウンと答えた
一件落着
(*´∀`)♪
話題:車買います
実は、数ヶ月前から車を買おうと思っていた神田です
それはハイエース
東京家の駐車場には大き過ぎて入らないのだが、寮の駐車場には容易に停められるから、良いのが見つかった場合は住民票を移して買おうと思っておったのよ
ところがね、ハイエースはいつも系列の他店舗にあるのですよ
その車が欲しいと言っても商談中だと言われて手に入らない
本当に商談が入っているのかわからない時もあった
中古のハイエースは黙っていても売れる車なので、どこの店でも自分の店に置いておきたいのだな
店舗も販売ノルマがあるため、売りやすい車は譲ってくれない
特にG店
このG店は車を譲ってくれないで有名なのさ
売りにくいような車なら簡単に譲ってくれるのだが、人気がある車はまず譲ってくれないのだよ
そのG店からインテリが居る店舗に車を譲ってくれという要求があったらしいのだ
普段全然譲ってくれないのに、こっちの車は欲しがるのか・・・と、インテリも、上司の店長も頭に来ちゃったのだな
その話を聞いた時、俺もあまりいい気分ではなかった
別に俺はトヨタの人間ではないが、G店にはいい印象がないのと、いつかギャフンと言わせたい気持ちを持っていたのよ
G店が譲ってくれと言ってきた車はポルテだった
そうな
こっちの店長は、G店に譲るくらいだったら大幅に値引きをしてでもこっちで売ると決めて、その命を受けたインテリが俺に電話をしてきた訳だ
つまり、G店には譲りたくないので、俺に買ってくれということ
店長とも凄く仲が良いんだよね俺は
G店に「一瞬で売れたから譲れなくなった、ごめんね～」と、店長に言わせたい気持ちになった
なのでインテリからポルテの詳細を聞く前に、わかった、俺が買う！と言ってやった
そこで一旦何故か電話が切れた
あれ、切れちゃったね～と言って釣りガールの方に目をやると、「ポルテはいいけど、なんですぐに決めちゃうの？」と彼女は呟いた
加えて「色も値段も聞いてないのに・・・」「私の意見は無視？」と、不満を述べた
どう言って慰めようかなと考えたが、俺の車の買い方は誰も理解できない
なので、きっと気に入るさ、と答えて彼女の頭をポンポンしてやった
つづく
話題:私の車
今現在、車は６台ある神田です
そのうち４台は軽自動車なので、維持費は考えなくていいレベル
問題は妹のブレイドなのだ
アジトにいる間に恐る恐る聞いてみたのですよ妹に
ブレイドまだ乗るの？とね
確か今年から自動車税が15％増しになるんじゃなかったかな
７万までは行かないけど、それに近いくらいの金額を払わなくちゃならない
すると妹は甘ったるい声で「まだ乗る～♪」だとよ
相当気に入ってるみたいだ
妹とブレイドを引き離すことはできなかった
残りの普通車はポルテだが、この車はB子に乗らせようかと
ルクラが調子悪いなら、そのルクラを出して、釣りガールに何か買ってやるようかな
どんな車がいい？と聞いてみたですよ
すると、「できれば新車がいいけど、もう売ってないなら中古でいい」と彼女は答えた
車種は？と聞くと「そりゃもちろんポルテでしょ」と、彼女は当たり前の事を聞かないでよってな雰囲気を醸し出しつつ答えた
それだとポルテ２台になっちゃう
軽自動車３台＋普通車３台となり、結果的に維持費は高くなるわな
だからね、軽自動車をすすめたよ
屋根が高くて両側スライドドアの今流行りの形のだったら釣りに最適だよってね
そういうのだったら新車でもいいと言ったんだけど、彼女は首を縦には振らなかった
そんな会話をしてる時に、またしてもインテリから電話が掛かってきた
「神田さん、あの、あのですね、ちょっとお願いがあるんですけど・・・」から始まる電話
この時、凄く嫌な予感がした
この男がこういう言い方をする時は、困ってるから助けてくれって内容に決まってるんだよ
フィットだろうが何だろうが、買う気を見せたのは失敗だった
今月は年度末の決算月だもんね
今ある在庫車の中から神田に選んでもらえと偉い人から言われたに違いない
ということはすぐに決めろってこと
だが欲しくもない車を買うのは嫌なのよね
それだけは我を通すつもりで彼と話したのだが、その内容は俺の予想をはるかに越えていた
つづく
これはもうしょうがない
話題:私の車
昨日、アジトからの帰り道、トヨタのインテリから電話が掛かってきたのよね
｢HONDAのフィットが入りました｣とね
詳細を聞いてみると、そのフィットは１世代前の比較的新しめの車だった
その型は好みからは外れるし、大体が高かったので断ったのですよ
そこから車内の雰囲気がちょびっと変わってしまった
釣りガールが、自分の知らないところで車の購入を決めないでくれみたいな言い方をしたのさ
決めるのは俺でいいが、決めるまでの期間は自分も参加したいという希望を述べた訳だ
彼女はポルテを気に入っているからね、そのポルテを手放して別の車を買う案には、明確にではないが反対の姿勢を示した
今のポルテは山田の可愛い店員さんが選んだ車なので、できることなら買い替えようと思っておったのよ
それは山田に行った時に、もしあの娘が居たら、｢あ、私が選んであげた車にまだ乗ってるんだ｣と思わせてしまうかも知れない
ほんの少し自己中心的なものの考え方をする娘なので、俺としては接点となりうる物を排除したいのよね
そうこうしてるうちに今度はB子から電話が掛かってきたのですよ
ルクラの空調のボタンがおかしくなって、エアコンが適切な風を出さなくなった、と
加えて、エンジン辺りから変な音がする、と
もし修理に出すなら、その間ポルテかハイゼットカーゴ２号を貸してくれという内容だった
ハンズフリーにしてあったため、通話内容は釣りガールに丸聞こえ
｢このポルテ、他の人も使うんだね｣と呟いておった
ポルテは彼氏の車で、他に使うのは自分だけだと思ってたんじゃないかと思うんだよね
それが違ったから、何となく寂しい気分になっちゃったのかも知れない
そこからだんだん口数が減って行くのだよ
ちょいと可哀想になっちゃったよね
なので、車買ってやるから！と言うしかなかった
つづく
