流れ込む移民、戦争、貧困、差別、暴力、そして恐怖―…。
溶鉱炉は赤く燃え、大都市を作るのだ。

うーん…。
ストーリーは、正直どうかなっていう感じです。はっきりメインに伝えたいことがわからないし、主人公が何をしたいのかも曖昧。花火で目を醒ますと言うけれど、何から目を醒ましたいの?世の中をどうに変えたいの?カッティングを一体、どうしたいの??
復讐を誓いながらもカッティングの人柄に心揺れていくのかと思いきや、迷うことなく初志貫徹。Oh!?今までのカッティングとの、心の交流はWhereへ!?!?!?
そこにとってつけたようなラブロマンスも混じり、一体この映画は何がしたいのだ!?!?的展開へ。

ただ、最初の「溶鉱炉」の一節は秀逸だった。ラストのワンカットにも通じる。血と試練が人を生んだ。

選挙のシーンで、これでもかと行われる不正が印象的だったなぁ…。不正で当選したら、それじゃあ恥を知らない連中じゃない;;

「記憶に値する男は彼だけだ」

その息子がどうしてこんなことするの?
だんだん、カッティングが仇なのかなんなのか、わからなくなってきた。主人公からは信念を感じなかったけど、カッティングからは感じた。信念と覚悟がある上での暴力ならそれは、そりゃあもちろん賛成できないけど、ばかにもできない。安直な道を選んでるとは思えないもの。どうかしてるとは思うけど、価値のないものでもない。尊敬に値するものだ。
信念と覚悟が、ある上でならね。

最初から最後まで痛そうな映画だった。戦争は、嫌だなぁ。戦争は怖いよ。
でもそれより何より、宗教だとか政治的思想だとかで、戦争をまるで素晴らしいもののように演出することの方が、怖いかな。

ライリーちゃまは悪徳警官・ジャック役。出番はあまりないです。
最初の決闘シーンのライリーちゃまが、クレたんぽくてかっこ良かったです。