ジェリー・フレッチャー(メル・ギブソン)はタクシードライバー。日々世の中に溢れる陰謀を乗客に話して聞かせ、個人的なニュースペーパー「陰謀の理論(セオリー)」を発行している。
一方彼が固執するアリス・サットン(ジュリア・ロバーツ)は法務省に勤める女性。父を亡くし、孤独な生活を送っているが、周囲が「異常者」と嫌うジェリーに唯一友好的に接する女性でもある。
ジェリーはアリスに様々な陰謀説を説くが、最初はすべて妄想だと思われた。しかし徐々にその妄想が現実味を帯び始め、アリスや数少ないニュースペーパーの購読者を巻き込んで広がっていく―…。

これもおもしろかった!ブライアン・ヘルゲランド氏はすごいね。最初と最後をくるっと繋げるのがもう最高!!

「愛は翼をくれる。本物の愛はね。本物の愛は、ジェロニモって言うんだ…」

今作のメル・ギブソンはあんまりかっこよくない。ちょっと幼稚で、変わり者。でもすごくまっすぐで、最初は引いたけど、最後は大好きになってた(*^ ^*)コミカルな方法でFBIをまいたあと、「さっきの見た!?」とはしゃぐジェリーがかわいかったなぁ。

全体的な演出はちょっと古臭くて、当時はこういうのが流行ってたんだな、という感じ。BGMとかね。
でもすごく…なんていうか、良かった。かなり怖かったけどね。でも良かった。
こんなことして、誰かを不幸にしてお金を儲けるのは嫌だけど、こういう人たちがいないと動かないこともあるし、それは仕方ないかな。最低だと思うかもしれないけど、これはこれで必要な役目だよ。肯定するつもりはない。もっと別の、方法が取れたらいいけど、そうもいかないこともあるよ。
安易に選ばなければ選択の一つとしてはありかな。「安易に選ばなければ」ね。

「愛は翼をくれる。本物の愛はね」

私もそう思うよ。