シャニマス三百八日目。
STARTRAINで準決勝の直前まで。ボーカル型ですが、準決勝がビジュアル一位のボーカル三位で負けそうです。
アイドル育成するの随分と久しぶりな気がします。
「集めた少女達が死亡したことで、エラムの計画は頓挫するはずだった。でもあいつ、少女達を集めるのと平行して一人の少女を探していたのね。きっとその少女、ミーナさえいればなんとかなると踏んだんだわ」
ケトルは相槌を打つことも忘れテロルの話を聞く。
核心が知りたいのに、知ることが怖くなっていた。
「ミーナはあんたの話と総合すると、おそらくは妖精族ね。この世界とは異なる、妖精郷と呼ばれる世界に棲む存在」
「妖精……?」
唐突な単語に虚を突かれる。
「って、御伽噺に出て来る、あの小さい……」
ケトルは思わず掌で大きさを示す。
御伽噺にはこうある。妖精は妖精女王の元で妖精の世界に住み、たまに気まぐれで人間の前に姿を現すと。
ケトルも何度か目撃したことがあるが、子供の頃の話だ。
「世間ではおおむねそんなイメージよねー。アルナーの森の羽虫共も掌サイズで人間の爪や歯や眼球の水晶体を日用品に活用する悪趣味な連中だけど、そんなのは全体の中じゃマイナーよ。いい? 妖精ってのは一口に言っても多種多様。人間と同じサイズの連中もいて、そういうのは人間との間に子供を作ったりすることもあるわ。だけど共通項もあるの。あんた見たんでしょ?」
「光の……翅……」
「そうよ。それが妖精族の特徴。背中に魔力でできた翅を持つの」