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2024年4月28日 20時26分 ウクライナ情勢
ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が続いています。
ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けていて、大勢の市民が国外へ避難しています。戦闘の状況や関係各国の外交など、ウクライナ情勢をめぐる28日(日本時間)の動きを随時更新でお伝えします。
(日本とウクライナ、およびロシアのモスクワとは6時間の時差があります)
最新の戦況はこちら。茶色のボタンを右から左に動かすと日ごとの地図が見られます。
ウクライナのエネルギー省などによりますとロシア軍は27日にかけてウクライナ東部のドニプロペトロウシク州などを攻撃し、4つの発電所が深刻な被害を受けたということです。
一方、ロシアの通信社によりますとロシア南部のクラスノダール地方の製油所が27日にかけてウクライナ軍の無人機による攻撃を受け、一部で操業ができなくなったということです。
ウクライナメディアは情報筋の話としてウクライナの保安局が無人機攻撃を行ったと伝えています。
ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、ロシアの独立系メディア「ビョルストカ」は25日、ウクライナからの帰還兵による凶悪犯罪が相次いでいると伝えました。
それによりますと、報道や裁判記録といった公開情報をもとに独自に集計した結果、過去2年間に帰還兵が起こした殺人事件は55件で、76人が殺害されたとしています。
被害者のうち44人は、従軍を条件に恩赦を受けた元受刑者の帰還兵による犯行の犠牲になったということです。
ロシアでは、民間軍事会社「ワグネル」が、受刑者に対し「半年間戦えば恩赦を受けられる」などと言って兵士になるよう勧誘していたとされています。
「ビョルストカ」は、実際に起きている事件の数は、さらに多いとみられるとして、元受刑者の帰還兵が再び犯罪を犯している実態が明らかになったと伝えています。
ウクライナでは、戦闘の前線だけでなく東部ハルキウ州の都市などでもロシア軍による攻撃が相次いでいて、ロシア軍が5月末にも始めるとみられる大規模な攻勢の前の地ならしではないかという見方もでています。
ウクライナ軍によりますと、28日未明、南部ミコライウ州でロシア軍の無人機による攻撃があり、けが人はいなかったものの、ホテルやインフラ施設に被害が出たということです。
ウクライナではこのところ、ロシア軍との戦闘の前線だけでなく、東部ハルキウ州の都市などでもロシア軍のミサイルや無人機による攻撃が相次いでいます。
こうした攻撃について、イギリスの経済紙、フィナンシャル・タイムズは26日、
ウクライナの情報当局者の話として、ロシア軍が来月末から6月にも始めるとみられる大規模な攻勢の前の地ならしではないかと伝えています。
一方、ウクライナに対してはアメリカのバイデン政権が先週、追加の軍事支援を
発表しています。
アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は27日、アメリカの軍事物資が届くまでの数週間は、ロシア軍が一定の成果をあげるだろうという見方を示しました。
ただ、ロシア軍の装備の古さや兵士の訓練不足からウクライナ軍の防衛線を突破するなど圧倒する可能性は低いとも指摘しています。
そのうえで「ウクライナ軍は、今後数か月で前線の状況を安定させる可能性が高く、ことしの終わりから来年初めにかけて限定的な反転攻勢を始められる可能性もある」とする見方を示しています。