龍青群
学バサ:戦国BSR
2016.4.15
16:38
「鬼ごっこしよう」
どうした突然。アツさでとうとうやられたか。4人の懐疑的な視線が真面目な顔をして言い放った慶次に集まった
「だってさ、こんな広い校舎に俺らしかいないんだよ!?」
「某らは補習で夏期講習として集められているのだが」
「それも今日で仕舞いじゃん!?午後からは暇だろ!!せっかく広い校舎貸切なんだからさぁ派手にこう…パーっとやろうよ!」
「お前のそういうの好きだぜ」
グッと親指を立てながらニッと元親も笑う
「Ah確かに部活も明日から開始だからこんなに静かなのは今日までだもんな。……おもしれぇ」
「廊下を走るのは校則違反ですぞ」
「先生らも午後は大体帰っちゃってて見てないんだから大丈夫ですって真田さん!それともあれですか?勝負に負けるのが怖いんスか?」
「むっ、そう言う訳ではござらん」
「じゃあ真田も参加な」
諌めようと異議を唱えたが賽を弄りながら笑う左近にまんまとうまく乗せられてしまった気がすると思っても後の祭り
ニヤリと笑う政宗に数に入れられてしまった
こうして真夏の校内おにごっこは幕を開いたのであった。
***
「で、なんでお前らがいるんだ。」
「準備したら集合な!」と一旦解散した後
スタート地点と指定された昇降口へ行くと、既に先程のメンバーと家康、三成、勝家、佐助が待っていた
「ワシは元親から連絡をもらってな!三成も誘って来たぞ!」
「何故私が…」
ブツブツと呪詛の様に文句を垂れる
生徒会の仕事で学校にいた所、家康に確保されたのだろう。帰りたそうだが家康元親に挟まれ「三成さまも居たんすね!」と左近も嬉しそうに駆け寄ってくれば逃げ道はない。仕方なく「さっさと始めろ」と呟いた
「勝家殿は島殿が呼んだのでござるか?」
「連絡はしたけどー…俺のLINE見た?」
「…すまない充電が無かった故に切っていた。」
「デスヨネー」
「私は図書室で伊達殿を待っていたら徳川殿に捕まり此処に連れて来られただけだ」
「チッ犯人はアンタか家康」
どうりで探しても見当たらないワケだ舌打ち混じりにボヤいた
「ん?何か言ったか独眼竜?」
「旦那が意味わかんないメール寄越すから折角来てみれば鬼ごっこかぁ。うん、まぁ楽しそうだけどねー」
「これで全い…あれ?竜の右目の兄さんは?」
キョロキョロと辺りを見渡しながら小十郎を姿を探した
「右目の旦那なら塾の夏期講習じゃないの?今年受験だし。大変だねぇ」
「テメェもだろ猿飛。つか小十郎いたらぜってぇ怒られるだろ、極殺されるだろ」
「ハハハッ結局何時ものメンバーってワケか」
「まぁ、人数は多い方が楽しいからね!さてと!始めるとするかい!」
慶次の掛け声と共に皆大きく拳を振り出した
***
一昨年かな友人に捧げたやつを加筆修正して
「続き書くね!」と言って書きそうにないので
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